おしゃれは大事よ
第58話 元気が湧く派手派手


 先日友人知人そして雑誌の編集者それからあんまり私とは縁のないスタイリストの方達に、私のデザイン(といってもシンプルな開襟えりと丸首で、柄が私のイラスト)の春夏パジャマを私の事務所で見ていただくことにしました。あるメーカーで3年も前からやっていたのでしたが、なかなか知っていただくことができず(当然広まらず)、私としては気に入っているパジャマだったので足を運んでもらったのでした。
 私のパジャマの宣伝みたいになってしまいましたが、実はそのときメーカーに売れ残っていた秋冬ものをセールもしました。それで「ちょっと派手だけどこのピンクに赤の柄にしたわ」とか「パジャマだから思いきって柄の大きいのにしてみた」とか、日頃黒や紺やグレーや茶色のシンプルな恰好いい服を着ている人が、買ってくださったのです。そして翌週、某婦人誌の編集の方が「すごーくいいわぁ」と電話をくださいました。それからバッグをつくっている方から、「娘も私もウキウキ気分です」とハガキをいただきました。仕事の打ち合わせに電話をくださった人も、「今まであんな派手な色や柄のパジャマ着たことなかったけど、うれしいものねえ」と言ってもらえたのでした。実は私、この仕事を始める前は、白かブルーの無地のを着ていましたが、自分のパジャマも着てみなくっちゃと思って買って着ています。ウフフフなのです。兎柄、犬柄、ゴリラ柄、ペンギン柄、たいやき柄、実は子供用の延長の婦人ものなので、超派手。
 で、他の人も派手なパジャマを着ると元気な気持ちになるのを知り、着るものっておもしろいと思いました。
 私この夏は花柄プリントのブラウスやスカートを手に入れたのです。派手なパジャマを着るようになって、好みが変わってきたかも。

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