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着るものも、生活の中にあれば、日々変化しています。洋服も着ごこちよいピュアーなウールやコットンやシルクは、ファッションの中心かというと、必ずしもそうではないのです。近頃、ナイロン地やポリエステル地の、はっきりいえば肌ざわりがよくない化学繊維のものが、新しい感覚と、もてはやされています。来年、さ来年はどう変わるか、そんなこと分かりません。とにかく生活していれば、着るものも変化していってあたりまえと思うのです。
着物は'50年代ぐらいまでは、日常着のひとつであったようです。例えばウールの着物が普及しましたが、生活の変化に応じた結果のひとつであったのだと思います。
(本文より抜粋のため、以下省略)