アルネヤコブセンのカトラリーを買ったのは、'70年代初めだったと思います。
あまりのシンプルなデザインに感激したからでした。
'02年にリトルマガジンといわれる取次店を通せない小さな雑誌を発行しましたが、そのタイトルをアルネにしたのは、今も良いデザインと思えるものをつくったアルネ
ヤコブセンにあやかったのでした。
私共のオフィスが渋谷から移転して、開店イベントとしてアルネヤコブセンの道具を版画にしましたが何冊も資料を読んでみて、改めてすごいデザイナーだったことを
知りました。
頑固に新しい美しい形を追求したそうです。
決して妥協しない、迎合しない、模倣しない。
だから今も新鮮なのだと思います。
私の版画はつたなくて下手で、ヤコブセンには失礼かも知れないと思わなくはないのですが、なごんでいただければと思います。
大橋 歩
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