前回、2019年6月にイオショップ＆ギャラリー（東京）で開催させていただいた布小物作家の石川ゆみさんのバッグ展。今回はイオプラス（京都）と2店舗で開催させていただきます。先日、石川さんがお持ちくださった作品を広げると、色柄や軽い素材がとてもはなやかで春らしく、気持ちがパッと明るくなりました。今回初めて制作された裂織りバッグ、a.aa.の残布を使ったバッグなど、1点1点素材もかたちも違うバッグはどれも石川さんならではの雰囲気があります。
今回の展覧会では受注生産するバッグも数点ご用意しています。また、2020年2月に発行された『石川ゆみの着るもの、袋もの』（文化学院・文化出版局）も販売いたします。ぜひ店頭でご覧ください。
初めての裂織りバッグ
石川さんが以前からやってみたかったことの一つとおっしゃる織り。このコロナ禍で時間がある今がチャンスと思い、今回初めて裂織りバッグを制作されました。これまでずっと作品を制作され、好きで使う素材も決まってきている中で、裂織りに挑戦することはとても楽しく素材としても新鮮だったそうです。
道具を揃えることからスタートし、糸や生地などいろいろ試しながら出来上がった裂織りのバッグをご紹介します。
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左からリネン、白黒ボーダー、綿（白）、綿天竺（青）。だいたいこのぐらいかなぁと長さを決めて生地に合った糸をセットし、裂いた生地で織り上げ出来上がった１枚の布状の裂織りに合わせてイメージしたバッグを制作されます。工程を想像するだけでも大変だと思ってしまいますが、石川さんは「大変だけどそれがおもしろいんです」と嬉しそうに話してくださいました。
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左：ボーダーTシャツの生地を使って織った裂織りは、グラフィカルな幾何学模様のような仕上がりに。上：リネンの裂織りはナチュラルなカゴバッグにも見えます。三つ編みハンドルとそのつけ方が石川さんらしいかわいいつくりです。
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表面が立体的で表情がある裂織りバッグは、かたちだけでなくその素材も他にないからこそ、石川さんのセンスがより表現されている気がします。
わくわくする布バッグ
シンプルにデザインされたものがいいなぁと思って制作されるバッグ。たしかにシンプルなのですが、かたちだけでなく布の組み合わせやステッチの仕方、パーツのバランスなど、どのバッグにもちょっとしたところに石川さんならではのオリジナリティーがあり、それがとても魅力的でみているだけでもワクワク気分が上がります。それぞれのバッグの楽しい特徴をお伝えします。
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こちらの約43×43㎝の大きな四角いバッグは定番のかたち。4月開催に合わせて、春らしい色をと選んだ生地で制作してくださいました。エコバッグが必需品になった今、軽くて小さくたたんで持ち歩けるこのタイプはうれしいですね。写真の3種類のほか、展覧会では素材違いのバッグがバリエーション豊富に並びますので、ぜひお楽しみに。
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左の写真は、バッグの裏面です。表と裏の生地が違うだけでなく、ハンドル（上写真）も違う柄を組み合わせてあります。
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荷物がたっぷり入ります。薄手の生地に太めの糸でステッチを施してあります。生地が少し波打ちニュアンスのある仕上がりに。手縫いのネームタグもかわいいアクセント。
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生成りの帆布は好きでよく使う素材。エコバッグと小さいバッグ、2個持ちの方が多いと思って、少し小さめのバッグをつくられました。お財布、携帯、手帳、ハンカチなどさっと取り出したいものを入れるのにちょうどいい大きさです。
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ポシェットはショルダーの片方にだけハトメをつけ、紐を結んで長さが調節できる仕様になっています。
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底の赤いテープが効いている縦長バッグの内ポケットには赤白ストライプのテープが！ ものを出し入れするたびにちょっとうれしい気分になりますね。
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a.とaa.のオリジナルプリント生地をつかったバッグ。まだこれから会期までにかたちや色の組み合わせを変えて、いろいろつくってくださるそうで楽しみです。
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左：少し飛び出した赤いテープがチャームポイント。上：ぷくっとしたフォルムがかわいい巾着バッグの底は、外側に縫ったマチの部分が三角の耳みたい。
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aa.の残布が石川さんの手によって、かわいいバッグに生まれ変わりました。口がキュッと締まる巾着タイプのバッグは普段にも使いやすそうです。
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「キルティングはあまり使われない生地だと思うのですが、生地に表情があってちょっとダサかわいい感じがいいなぁと昨年からマイブームで使っているんです」愛おしそうに話してくださった石川さん。キルティングといえば、子供のバッグがパッと浮かびましたが、届いたバッグは全然別物でした。筒型のボディに太めのハンドルをつけて自立する姿はインテリアのようにステキで、部屋で物入れとして使っても良さそうです。
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存在感のある太いハンドルのバランスが石川さんならではのセンスですね。軽くてしっかりした素材は実用面でも頼もしく、重宝すると思います。
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今使いたいのは、持ち歩く荷物も買い物したものも全部入れられるくらい大きく、洗えてガンガン使えるざっくりしたつくりのバッグ。こちらはそんな希望をかたちにした大きめのバッグです。
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落ち着いたカーキのバッグに白糸のステッチが軽やかです。マチを縫った三角の耳が外側にぴょんと出ています。
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一見メンズライクなシンプルで大きなトートの片方の脇には、細かいフリルを施してありました。ちょっとしたデザインがぐっとおしゃれな印象に。
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外側に縫い付けたマチや、内側の白黒ボーダーテープが石川さんらしいつくり。男性が持ってもかっこいいですね。
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素材は綿麻。軽くてかさばらず、汚れたら自宅で洗える大きなバッグは荷物の多い時や、1、2泊する時にも使い勝手がよく、おしゃれなので街中でも気持ちよく持っていただけると思います。
石川ゆみさんのバッグ展ご来店の際のお願い
コロナウイルス感染予防対策として混雑をさけるため、会期中はご予約の方を優先とさせていただきます。ご予約なしでもご来店いただけますが、状況によってはお待ちいただく場合がありますので、ご予定がお決まりでしたら事前ご予約をおすすめします。ご面倒をおかけし大変申し訳ありませんが、各店舗営業時間内にお電話でご予約を承ります。
イオプラス（京都）
会期：4月2日（金）〜4日（日）
定休日：月、火、水、木曜
営業時間：12時〜18時
電話：075-746-5340
イオショップ（東京）
会期：4月8日（木）〜11日（日）
定休日：水曜
営業時間：12時〜18時
電話：03-5779-7389
また、引き続き下記の対策にご協力をお願いいたします。
●ご来店の際に、入口にある消毒液をご利用ください。
●マスク着用のご協力をお願いいたします。
●大人数でのご来店はお控えください。
ご不便、ご不自由をおかけし恐縮ですが、みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
- ※イオショップ＆ギャラリー（東京）とイオプラス（京都）では、展示販売させていただく商品が異なります。あらかじめご容赦ください。
- ※石川さんの在廊予定は、各ショップのインスタグラムでお知らせします。