「しょうぶ学園」の映画を撮りたい
当時イワタさんはしょうぶ学園の映画を撮影中でした。
「2013年6月に、名古屋でしょうぶ学園のパフォーマンス集団「otto&orabu」のライブを主催しました。当初はその記録を残すつもりで撮影をしていたのですが、その背景も含めて映画にしたい、伝えたい気持ちがわき上がったんです。柵木監督も思いは同じでした」とイワタさん。
「otto&orabu」の「otto」は音、「orabu」は鹿児島弁で叫ぶという意味の「おらぶ」。しょうぶ学園の園生(障がいを持つ人)と職員の総勢30人ほどで構成され、パーカッションのリズムや音色と人の叫び声でライブ活動を行っています。もともと音楽畑の仕事をしていたイワタさん。別々の知人二人から「イワタさんが大好きな音楽があるから聞いてみて」とすすめられたのが「otto&orabu」だったそう。
「最初はYou Tubeでびっくりして、すぐに福岡にライブを聴きに行ってもう号泣でした」。
「もうこの歳になるとさいこーにかっこいいなんて思うことないんです(笑)。それがこんなに心がドキドキ動くってどういうこと? ふつうに聴いてもかっこいい。障がい者って何? この向こう側に何があるの? 感動の背景が知りたくて遂には名古屋でのライブを開催、そして映画につながっていきます。ライブも映画もたくさんの方にご協力いただいて」。イワタさんと大橋、なんか似ていませんか。
(4月11日に上映させていただくのはこの映画です。詳細はこの第1話の最後をご覧下さい。)