巻き爪がたいへん。左足親指の巻き爪はとうとう膿んでしまってものすごく痛い。でも地方で展示会や展覧会をしてもらうことになっていたから、だましだましエタノールの消毒だけで半月ほどすごしてしまった。よくならないからネットで調べて、巻き爪治療をしている医院をさがす。なんと皮膚科でやってくれるんだそう。今回は左の足だけど前は右足で、その右足は外科に行ったから食い込んでいる爪の部分を切って抜いた。乱暴だなあとは思ったけど、おかげさまでその後問題なく今に至っている。皮膚科はどんな治療をするんだろうと思って行ってみたら、塗り薬と飲む抗生物質の薬をくれた。なんか?? で、塗り薬を塗った。一回だけ飲み薬を飲んだけど、私。飲み薬が嫌でやめてしまった。少しだけ腫れは引いたけど巻き爪が治るとは思えない。それで巻き爪治療をPCで検索したところ、腫れが引いた後ワイヤーで爪の矯正をするんだそう。私が行った医者はその説明をしてくれなかった。ちょっと不信感を持ったのでそこには行かないことにして、右足治療のように野蛮だけど部分的に抜いて爪を小さくしてくれる外科の医者をさがそうと思っている。
あんまり痛くて治らなくて、とうとう世田谷区の整形外科を調べて電話で症状を話して良さそうな処置方法のところに行ってみようと思った。月曜日と木曜日に専門医が診てくれるという会社の近くの病院に行くことにした。朝7時半から受診受付番号を渡すと聞いたけど、8時半の受付開始に間に合うように行くのが精一杯。専門医だったらきっと解決してくれるんじゃないかと期待。で、さっき麻酔して、痛みや化膿の原因だった奥に残っていたとんがった爪を切ってもらって解決。皮膚科でくれる塗り薬で治らないのは、あったりまえだった。痛かったのは麻酔のお注射3本だったね。まだ麻酔が効いていて歩きにくいけど、ここ1ヶ月あまりの悩み痛みが解決してほっとした。ほっとするというか開放感だわね。それにしても私の足の形のみっともなさは、今更だけどなさけない。夏はワンピースに下駄を履いて遊んでいた田舎暮らしだったからねえといってみたいけど、下駄世代でもすっきり細めの足の人もいる。大人になっても下駄好きだった故高田喜佐さん(キサのシューズデザイナー)は足も脚もほっそりきれいだった。体の形は遺伝だと思う。私、扁平足だし。母はそうじゃなかったから、だれからの遺伝なんだろう。
今年の夏はよくラタトゥイユを作った。ズッキーニとなすとたまねぎと水煮のトマトを炒め煮にするだけなんだけど、いろいろに食べられて飽きない。ます①スパゲティのソースにする。②丼にする。ラタトゥイユはご飯によく合うのよ。③ドイツパンをトーストしてオープンサンドにする。④カレー粉をふりかけてカレー味にしてカレーライスにする。多めに作っていろいろに食べる。今は一人暮らしだから毎日手の込んだ料理は作らないことにしている。秋から冬は根菜煮を作る。人参と水煮のたけのことごぼうとれんこんと干し椎茸とこんにゃくを炒めてから出汁と調味料を入れて煮るだけ。いろいろの野菜が食べられていい。前は鶏肉を入れて筑前煮にしてたけど、今は野菜だけ煮る。少しこくを出すのにごま油で野菜をしっかり炒める。そりゃあ鶏肉が入った方が野菜もおいしいのだけど、今は私は肉を食べないからね、入れない。
「住む。」No.44(2013年2月 株式会社泰文館発行)
P12-13《新 暮らしの絵日記 第20回 大橋歩》より抜粋