今日のわたし
着るものはわたしということ


 若くなくなったら何を着るか。どんな服を着れば恰好よく見えるか。
 はっきりいって恰好よく見える服を見つけるのはすごーくむつかしい。近頃の流行は前みたいに具体的じゃないのです。今風というのはあるけれどかなりあいまいで、例えば10年程前の厚みのある肩パッドのシルエットみたいにはっきりしていないのです。肩パッドは古いよ、肩幅を強調しすぎも古いよ、みたいなところで、スカートも、長いのも短いのも中くらいのもOKなんだから、恰好よい服がきまらない。
 たとえば昔々のようにミニスカートが断然流行となったら、大根足であろうが膝が出てようが短足であろうが、はかないと格好悪く見えるのではくことになり、はけば流行の恰好をしている気持ちがするから満足。でも今は自分の体型を考えて選ぶ。これってとても正しいことなんだけど、自分にあったのを選ぶってほんとむつかしい。
 若い人の服は流行が目で見えます。全体に細めです。中年太りにはちょっと手が出せないのもあるけれど、腰まわりはかくして細身のパンツに太いヒールのブーツをはくぐらいはできそうに思います。
 この前40代の女性がパンツスーツの下に、Zuccaの文字入りのスウェットを着ておいででした。とても似合っててすてきでした。若い人の服も着方で大人っぽくなるんだと思いました。私もズッカを着るけど、年をとってるから若く見えないだけ。でも年をとってるのに無視して若い恰好をしてるって見えてもいけないので気は遣って選んでいるつもり‥‥‥。
 おばさんぽく装いたくなければの話だけれど、若い人の流行りの服を自分にも着られるとして見てみるのも、今風に恰好よくありたいならひとつの方法と思います。流行りものを着ると元気になれるのですよ。

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