おしゃれは大事よ
景気とおしゃれは関係あるって考えていいのかなぁ


 デパートが活気づいている。どこもここも外国の高級ブランド服や靴やバッグの店が、同じ顔して並んでて明るい。「フーン売れるんだ」と私は信じられなくて腕を組む。だって私の友人知人にその手の服を着ている人いないもの。どんな人が買うんだろう。そんなデパートで買物中のミセス達を意識してみたけど、パリで見かけるいかにもお金持ち風の装いの中高年なんて一人も見かけなかったのです。
 私がこうやっておしゃれの話など書かせてもらってる雑誌のどれにも、シャネルやらエルメスやらプラダなどの広告は載っていません。でも本屋に行くとそんな広告でなりたっていると思える女性誌の多いこと。やっぱりやっぱり売れてるんだなぁ。買っている人を知らない私にはただただ不思議で妙に不安。
 このところ気になっているジル・サンダーという海外デザイナーズブランド服、まだ実際に見に行っていないんだけれど、お値段がごくよろしいようなのです。よろしいといってもきっとシャネルなどよりはお安いと思いますけど。でも私に買える値段じゃないと思う。
 シャネルが没後、ピチピチ新鮮感覚のカール・ラガーフェルドがシャネルの服のデザインをして、おおいに成功をしました。ディオールは今はジョン・ガリアーノが、ジバンシーはアレキサンダー・マックイーンがハッスルして、パリのプレタをかなり生き生きさせているように思えます。
 ところで時間つぶしに入ったAデパートで見たミセス向けの日本のデザイナーの服売場の暗いこと。じとーっと陰気な感じ。
 おしゃれは元気になれるてっとり早い方法です。そろそろ日本のファッション界も古めいたデザイナーものは頭の切り替え時かも、なーんてちょっと勝手に思いましたよ(私の好きなコム デ ギャルソンはちがうよ)。

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