近頃、大人の女性の年がちょっと見ではよめない。近頃というのは、ひとつは自分が年くってるので、中高年の女性が気になるからもあるし、近頃の大人の女性は手入れもいきとどいているし、着るものもきれいになっているし、気持ちも若々しいからということもあるからです。
そういえば昔々は年にふさわしい色柄を着るのが常識だったようで、年寄りが若い恰好をすると、若づくりと陰口をたたかれていた。それで着るものを見ればだいたい年が分かったのです。今はむしろ若い人が地味色や細かい柄ものを好みます。今のおばあさんはおばあさんじみたのは着ません。
私最近、色こそ地味だけど昔なら娘が着るような大柄の久米島絣の着物を、買っちゃいましたの。元気が出そうでいいね、なんて思って。着物友達も近頃赤い着物が欲しいと言ってます。元気に見せたい年になったということです。いくつぐらいなんだろうあの人と思われるんです。
奥様向けのAデザイナーズブランド服を、前々から愛用していたBさんが、前は気分よく着ていたんだけど、年とってきたら気分よくないの、ババくさく見えると言いました。35歳からせいぜい45歳ぐらいまでは、落ち着いた感じの服もいいけれど、50歳近くになるとそういうのって暗く見えて感じよくならないということなのです。やっぱり。
ババくさく見えるのは誰だって嫌なのです。友人や知人がふけて見えるのも嫌。なんか淋しくなるじゃないですか。
50歳以上の女優さんがTVに出てると、私じろじろ見ちゃう。しわがなくてうーんと若く見える人は、きっと整形してるねなんて意地悪に思いながら。でも顔が売りものなんだから当然といえば当然。
若く見える、若々しいは、年とると大事よ。