しょうちゃんの台湾旅行記

台北珈琲ものがたり

38度を超える猛暑日。
素敵な珈琲スタンドを営む店員さんに出会いました。

周りはしんと静かでゆったりと流れる穏やかな時間。
珈琲が少し残ったグラスを見た店員さんが言いました。
「氷を追加でいれましょうか?」
ありがとうございます。

ここはとあるホステルの一角。

「酸味のある味と苦味のある味、どちらがお好みですか?」
お客さんの好みに合わせて一杯一杯丁寧にいれられた
珈琲は特別に美味しくて朝から幸せな気分です。

「準備中ですが、こんなモーニングセットもあります。」

この空のお皿は何ですか?
「ここには“罪深い味の蒸しパン”が入ります。
それにこのシロップをかけて食べると美味しいですよ。」

“罪深い味の蒸しパン”が気になりすぎます。
次は珈琲と一緒にモーニングセットを注文しますね。

朝の通勤ラッシュの電車にもまれて降りた駅の先に
この小さなお店がありました。
カウンター席に座り、旅行の残りの予定を確認しながら
アイスカフェラテを待ちます。

他のお客さんたちがテイクアウト用の珈琲を受け取り
足早に去っていく姿を眺めながらぼんやり。

(ああ、台湾で生活している人たちはこれから学校や
仕事場へ向かうんだ。私が台湾で過ごせる時間も
もう残りわずかなんだな。)
流れる音楽が心地良く、ついうとうと…。

「ラテおまたせしました。あなたはひとり旅してるの?」
そうです。これが旅行のスケジュール表です。

にやりと笑った店員さんがひとこと。
「食べてばかりだね…。」
そうですね…。

「あなたの写真を撮ってもいいですか?」

私でよければ、どうぞ。

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