基本は大人の女性のための服
先日発売になった『
大人のおしゃれ 15』やイオグラフィックのホームページをご覧になり、すでにご存知の方も多いと思いますが、この春、「a.」、「A.」に続く新しい服のシリーズ「aa.(ダブルエードット)」が始まりました。
大橋が「a.」をスタートさせたのは7年前。「大人の女性のための普通の服がない。ならばつくろう」がきっかけでした。つくりたいのはシンプルで清潔感があって着心地がよく、大人の女性をおしゃれに見せてくれる服。最初に想定したのは50歳以上の女性でした。でも嬉しいことに「a.」は若い方にも着ていただいています。服に対する大橋の感覚を、年齢を超えて支持していただけたからだと思います。
テーマを決めた服づくり
「aa.」も「a.」と同様、大人の女性のための服であることに変わりはありません。サイズ設定もほぼ同じです。
「これまで『a.』を着ていただいていた方には、安心して選んでいただけると思います。今後『a.』と『aa.』が互いに影響しあって進んでいけるといいな、と思っています」と大橋。
それでは「a.」との違いはというと、いちばんはシーズンごとにテーマを決めて服づくりをしていこうと企画している点です。
ひとつの服を4色に染める
「aa.」が最初に選んだテーマは「染める」です。同じかたちの服を白い綿ブロードで縫製、仕立てた後で、オリーブ、赤、紺、黒の4色に染め分けるのです。
服の種類はワンピースが4型、シャツとパンツが各1型。けして多くはないけれど、それぞれさらに4色から選ぶことができます。しかもその色がとてもきれいでいい感じ。どの色も明るく、きりり。実際に着てみると顔映りがとてもきれいです。
大橋ならではの色選び
大橋は染めることについて「既成ではないオリジナルの色の服ができました。どの色も抵抗なく着られ、他の色とも合わせやすく、色を楽しんで着られるようにと選びました」と話します。イラストレーターとしてずっと色と向き合ってきた、大橋ならではの色選びなのだ、と感じ入りました。
また、製品染めは、その過程で洗いをかけることで生地に風合いが生まれます。
「そのおかげで“いかにも新品”の硬さがとれ、こなれた感じで服を着ることができる。それも大きな魅力になっていると思います」。