おしゃれは大事よ
誰でも年はとるけどなぁ



 しわ、たるみ、しみ、白髪、気になりますよね。年をとれば当然肉体は老いる。分かりきったことなんだけど、面白くなく、はっきりいえば不快。
 昔から不老不死の薬や方法を、金や力にあかして求めた王様などいたらしいけれど、老化はくい止めることはできませんでした。
 でも、現代ではしわやたるみは皮膚を引っぱって縫いこみ、しみは手術や薬品でとり、白髪は染めて、若そうに見せられるのです。
 私婦人誌や女性誌の、実例写真入りの広告頁ながめるのだーい好き。ぶよぶよと中年太りした体の脂肪を吸引という手術でとった人の写真なんか、特に興味をそそる。美容院へ行くぐらい軽いことで、費用も安くて、100%安全で、恥ずかしくなくて、プライドも傷つかなかったら、やってみたいと思うもの。
 もうひとつ近頃婦人誌等の広告に多いのが、コラーゲンやタンパク質の錠剤で若がえるがあります。有名な方がそういう広告のひとつに出てらっしゃるので、説得力はありますけれど、この手にもやっぱり私は乗れませんねぇ。どうしてかなぁ。うーん!
 30代に入ったら女性ホルモンはどんどん減少していくようですね。昔化粧品の広告で、25歳はお肌の曲がり角というのがありました。お肌の曲がり角は、体内の女性ホルモン減少のターニングポイントといえるみたい。
 聞いた話ですが、女性ホルモン剤を飲み続けると、つるつるぴかぴかの肌になるんだそうです。でも、ガンになるかもしれないらしい。これはこわいから私はだめ。
 人間は自然に醜くなっていくのです。生物の個体のなりゆきです。あきらめるしかありません。
 以前は私「おばあさん」を自分の生きている延長にあることと考えなかった。手術もせず服用もせずだと、かなり近い将来の現実、近頃認識するようになりました。

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