特集 a.とA. 新作ニュース
第1話 素材にこだわりました。
  • カタログでは新作についてサイズや素材などを詳しく紹介しています。撮影:和田直美
  • 「メルトンショートコート(紺)」にオーガニックコットンでつくった「幅広パンツ(綿サージ)」をコーディネート、新作の「カシミヤストール(赤)」巻きました。「幅広パンツ」はオールシーズン着られるアイテムだから、素肌にも気持ちよく、洗濯していい感じに育っていく素材でつくりたかったのです。(カタログより)
いい素材でつくりたい
 今シーズン大橋がいちばんこだわったのは素材選びでした。
 「私がつくりたい『なんでもない普通の、着ごこちのいい服』の要になるのはやはり生地。買っていただいて、『きれがいいわ』と感じたら大事にしてもらえるのではないか、と回を重ねるごとに強く思うようになった」からです。
 例えばシンプルなショートコートはカシミヤ入りのメルトンで。すとんとしたワンピースはメンズのスーツなどにも使うフラノで。そしてパンツはオーガニックコットンで。アイテムにあわせて、できる限り納得のいく生地を探しました。
  • 「メルトンショートコート」。保温性にすぐれた生地。こちらは紺。黒に近いおちついた色です。サイズはS、M。¥52,080
  • 紺の裏地は赤×紺×茶のストライプです。
  • 「メルトンショートコート(黒)」です。裏地は茶と紺のシックなストライプ。着丈は69㎝(S)、71㎝(M)。おしりがほどよくかくれます。
  • テーラードの「ヘリンボーンジャケット」は縫製後洗いをかけ、カジュアルにしあげました。サイズはS、M。¥46,410
  • こちらも裏地はストライプ。黒×白×ブルーです。袖口を折ってちょっと見せたい。
裏地はストライプ
 メルトンはミリタリーウエアのPコートやダッフルコートに使われる、保温性の高いフェルトのような生地で。ごくシンプルなデザインのこのコートの雰囲気にぴったりです。カシミヤが入ることで、メルトンの実直な印象はそのままに、少し軽やかに、着ごこちよい仕上がりになっています。
 「裏地がストライプなんです。外にはちらりとしか見えないけれど、着ているとちょっとわくわくするかな、と思います。どの縞がいいかしら、と選ぶのも楽しかったですね」(大橋)。
カシミヤニットは4タイプ。「タートルネックセーター」¥37,800、「クルーネックセーター」¥37,800、「カーディガン」¥44,940、「ストール」¥29,820。セーターとカーディガンは写真の赤と黒の2色。サイズはS、M。ストールは紺もあり3色。どれもきれいな色です。
カシミヤニットが初おめみえ
 いい素材、といえば今回ようやくカシミヤのニットをつくることができました。内モンゴル産の最高品質のカシミヤを使い、岩手でつくっている工場にお願いしています。
 「国内のものづくりにこだわっていることを知り相談してみようと思いました。実際に手にしたカシミヤニットはびっくりするぐらい触り心地がよかったんです。ホワイトカシミヤを染めていて発色がとてもきれい。黒、紺、茶そしてカーキなどとの相性もいいです。ベーシックなかたちで、a.のボトムスとあわせて活躍してくれると思います」(大橋)。
  • 知人の田村さんに「襟なしワンピース(紺)」をすとんと着てもらいました。身長は158㎝。きゃしゃなのでSサイズでボリューム感はよさそう。¥39,480
  • スタッフの荻原は身長163㎝。こちらは茶でMサイズです。靴はコミュニケの新作、茶色の紐靴。タイツをあわせてもいいですね。
  • 首元の切れ込みがさりげないアクセント。赤のカシミヤストールを巻いてもきれい。紺にも茶にも似合います。
  • 袖は少し短めの7分丈。手首がきれいに見えますが、こんなふうにウォーマー(第3話でご紹介します)をのぞかせても。
ワンピース試着会
 さて、第1話の最後にいつもご好評をいただいているワンピースをご紹介します。ワンピースは今回3パターンつくりました。ここではイオグラフィックのスタッフや知り合いの、いろんな背丈、体型の人が着て写真を撮りましたのでごらんください。
 まずは「襟なしワンピース」。ゆったりしたシルエットで袖付け位置はオフショルダー。肩の線が目立たずどんな体型の方にも似合います。色はシックな紺と茶、上質のフラノ素材なので、きちんとしたところにも着ていただけます。裏地つきで着やすくあたたかく、1枚でもさまになりますが、タートルのカットソーやウォーマーをコーディネートしてもすてきです。
  • 「襟つきワンピース」はS、M2サイズ。スタッフの近藤は166㎝。Mサイズで襟元のあきぐあいもなじむ感じです。¥42,840
  • 襟が離れているのが新鮮。襟は背中までぐるりとつながっています。ラグランスリーブで動きやすい。
  • 袖は手首にかけてすっと細くなっています。前身頃左右に切り込みタイプのポケットが。
  • 圧縮ニットの「Vネックワンピース」。黒の他に濃いグレーもあります。スタッフの多田は163㎝。Mサイズでこれぐらいの丈感。サイズはS、M。Sサイズは丈が10㎝短くなります。¥30,240
  • ウールギンガムで「Vネックジャンパースカート」もつくりました。大橋が好きなのです。ゆったりシルエット、裏地つきですべりもよく、着心地がいい。サイズはS、M。163㎝でMサイズを着用。
  • こちらはSサイズです。身長は158㎝。「ウールスムースパギンス(黒)」に重ねてもすっきりあたたか。靴下の赤をちょっときかせた着こなしです。¥28,350
好きな一着を探して
 「襟付きワンピース」はちょっとよそ行き感があります。襟ぐりがちょっと大きめで、襟がほんの少し立ち上がっていることで大人っぽっく見えるのです。袖が手首にむかってすっと細くなっているのもエレガント。スタッフが着ているのはグレーですが、黒もしまって見え、シックで素敵でした。
 定番の「Vネックワンピース」も毎シーズン少しずつ進化。新作は軽くて動きやすく、型くずれしにくい圧縮ニットでつくりました。襟ぐりのリブがボディと共布で、袖口にリブなし。全体にすとんとしたつくりになっています。3つのワンピースの中では丈が短めなので足元を軽やかにしたい人にはおすすめ。もちろんパギンスやサルエルパンツとの相性も抜群です。
 a.のワンピースはらくちんで着やすくて、でもそれだけではなく大人の女性が素敵にみえるように心がけてつくっています。どれもシンプルですが、ひとつひとつパターンに工夫があり、雰囲気も違います。好きなタイプがみつかり、長くご愛用いただければと願います。
 
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