京都の
イオプラスでの「アンティパストの靴下展」は昨年11月に続いて2回目。
前回は秋冬物でしたので、春夏物は今回が初めてとなります。
「
アンティパスト」はテキスタイルデザイナーとしてキャリアを重ねてきたジヌシジュンコさんとカトウキョウコさんが20数年前に立ち上げた靴下のブランド。すでに老舗の域で固定ファンも多いけれど、ファッションが大好きなふたりはとどまることをせず、常に新鮮で自分たちが楽しい、心地よいと感じる靴下を作り続けています。
今シーズンの新作はふたりが好きなメキシコ高地の強い陽の光や乾いた風、メキシコならではの色や動植物がモチーフ。明るい色彩の靴下が目を引きます。今回の展示にはこれらの新作を中心に約30パターン、100色以上の靴下が勢ぞろい。通常「アンティパスト」はセレクトショップやデパートのコーナーに入っているので、これだけたくさんが一度に見られる機会はなかなかありません。ぜひこの機会にご覧いただければと思います!
大胆な色合わせのもの、編むのがたいへんに違いない繊細な柄のもの、クスッと笑わせてくれる動物柄、そして人気の花柄…。「アンティパスト」がすごいなあ、と思うのは必ず欲しいものが見つかること。そして履いて歩くと足どりがいつもより元気になることです。靴もそうですが靴下も、足元が今の気分というのはおしゃれにとってとても大事なことだとあらためて実感します。
花柄モチーフをクローズアップしてみました。これは「CHINTZ MONKEY」。chintzは更紗の意味。オナガザルやハチがユーモラス。写真はマスタード。ハイソックスもあり。
「WHERE IS ANIMAL」。茂みの中に隠れているのはピューマ? 靴のプルストラップのようなフリルが楽しい。3色展開。
「WILD FLOWER」。高山植物でしょうか。グリーンにボーダーが効いています。5色展開。
今回ご紹介する靴下の中からいくつかを
a.のベーシックな服に合わせてみましたのでご覧ください。足元を変えるとぐんと印象が違ってきます。靴下って楽しい! ちょっと得した気分になります。
取材:田中真理子