いよいよ12/2(金曜)から、京都
イオプラスで始まる
江面旨美さんのバッグ展。第2話では、お待ちかね! 今回展示するバッグのなかから、約半数の22点をご覧いただこうと思います。
会場以外でこんなにたくさんを見ていただける機会は、書籍でも雑誌でもネット上でも、とてもめずらしいこと。まずはここでお楽しみください。江面さんが、「元気なかたち」「かわったかたち」「ふつうなかたち」と、なんとなくグループわけしてくださいましたが、どれもふつうとは違っていて、かわったかたちで、持つと嬉しくて元気になれます。
かわったかたちのバッグ
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革を切ったかたちそのままが、すかっとバッグになっています。シンプルな服と合わせてファッションの一部に。
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バッグを覆うぴらぴらが歩みに合わせてひらひら揺れて「見て見て!」という気持ちに。持ち手の細さが動きを強調。
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柔らかなカーフ(子牛)の革全面に、蝋引きの麻糸でステッチを施し、バッグに仕立ててあります。小さめ、なぜかはみ出した四角。
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ぺたんこショルダー。ボディも、持ち手も、引き手も全て不定形で勢いがあります。意外に持ちやすく、ファスナーも開けやすい。
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台形バッグ。革を畳んで曲線や底面をつくっています。持ち手はバッグの内側から外側にはみ出しています。なんだか勇ましい。
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尖っていたり、凹んでいたり。角度によってフォルムが違って見えるのが楽しい。トートタイプのバッグ。短い持ち手がかわいい。
元気なかたちのバッグ
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たすき掛けにしたい幅広の一枚革のショルダーベルトの、横長バッグ。一方引き手は、細くて長くてチクチク縫い。
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ふつうの四角いボディと、太くて切りっぱなしの持ち手とのコントラストが元気の素。手触りも光沢も柔らかいシープ(羊)革。
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太い持ち手が大胆に縫い付けてあり、ステッチが効いています。手で握るあたりがぎゅっとなっていて立体的。力強く感じます。
ふつうのかたちのバッグ
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江面さんが大好きだという、イタリアの“渋なめし”の牛革を使っています。ふつうで肩にもかけられ、とても使いやすいかたち。
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こちらも“渋なめし”の牛革。天然のシボ(シワ模様)も魅力です。横長のフォルム、持ち手の細さ、長い引き手、絶妙なバランス。
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布のように軽いゴート(山羊)のショルダーバッグ。シンプルなデザインですが、幅広い持ち手とシワが雰囲気を出しています。
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蓋ではなく、セーラーのような襟の付いたバッグです。持ち手も可憐、と思いきや、革を切りっぱなしにした襟は大胆さも兼備。
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今回貴重なクロコダイル(ワニ)のバッグがふたつあります。革を尊重した上品なデザインの中に、江面さんの遊び心がさりげなく。どちらもとてもすてきです。
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皮が命のおいしい小籠包のような、巾着型のバッグは、上質なカーフを選び、一枚革でつくってこそ。
黒以外のバッグ
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イタリア製ならではのグレイッシュなベージュのカーフと出会って生まれたバッグ。裁断して縫い合わせただけ。素材やカットの魅力がダイレクトに伝わります。
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ブルー、グリーン、オリーブ、ブラウン。4色の革を使用。色あわせも分量もはぎ合わせ方も、江面さんならではのパッチワーク。
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ターコイズブルーのトートバッグ。1泊の旅行ならこれで大丈夫なサイズ。信頼のおけるかたち。一緒に出かけると元気が続きます。
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ステッチなし、持ち手も革を切っただけ。柔らかくなめらかなシープの革を生かしています。小さなバッグに太いハンドル。絶妙なアンバランス。
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小さめの縦長、チャーミングなバッグ。スロータンニング(ゆっくり染めた)、革の自然の風合いが魅力、こげ茶です。
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こちらもシープ。江面さんのバッグは植物のタンニンなめしの革を使うことが多く、これもそのひとつ。使ううちに風合いが増していきます。
※今回は上でご紹介したバッグの他、革のバッグ、帆布のバッグを合わせて45点ほどを展示いたします。また、モダンなデザインの革のネックウエアも数点ご覧ください。
※お品物はすべて1点ものとなり、受注はお受けしていません。価格は¥19,000〜¥400,000(税別)を予定しています。また、お品物は展示会終了後のお渡しとなりますことをご了承ください。
※江面さんは、12/2(金曜)、12/3(土曜)の2日間在廊予定です。
※初日は整理券を配布し、入場制限をさせていただく場合があります。
※会期中3日間は、江面さんの作品のみ展示販売のため、通常商品はご覧いただけません。
取材:田中真理子