ちょっと暴れた感じが好き
掛井さんのアクセサリー特集。第2話では、ご愛用いただいている3人の方のお話をご紹介します。個性的なアイテムをそれぞれのスタイルでつけていらっしゃるのが印象的でした。
雨堤直子さんが前回の展示の際に選んだのはクロスのアクセサリーでした。
「縦横のサイズがいちばん大きかったのがこれなんです。大きくて迫力があってひかれました。ずっとクロスが欲しくて探してもいたんですが、お行儀のいいものばかり。でもこれはちょっと暴れている感じで(笑)いいと思いました」。雨堤さんはご自分のイメージにあったクロスのブローチを、ダニエラ・グレジスの黒のコートの胸元につけることが多いそう。
「ブルーフォックスの襟巻とブローチがすごくあっていると、ひそかに思っているんです(笑)。これに正ちゃん帽をかぶって、ちょっとはずした感じが好きです」。
掛井五郎さんのつくるものが好きです
鹿児島にお住まいの福森順子さんがつけてらっしゃるのはある方にいただいたというクロスのブローチ。
「それまで何度かギャラリーで掛井五郎さんの彫刻を見る機会があり、その造形にひかれていたんです。作品を買いたいと思ったこともあったけれど機を逸していました。だからいただいた時は巡り合わせというか、うれしくて」。
自分にとってアクセサリーの定位置は胸元のまん中とおっしゃる福森さんに、このクロスは雰囲気もサイズもぴったり。掛井さんもご覧になったらきっとそうおっしゃると思います。
「最近ロバを飼い始めたんです。今回の展示にロバのブローチがあると聞き、今度は買わせていただこうと思っています!」
竹崎さんが着ているのはご自分で織ったヘリンボーンの生地で仕立てたジャンパースカート(左)と紡いだ糸でニッターさんに編んでもらったカーディガン(右)。どちらも前のあきをおさえるように配したブローチがアクセントに。
足が小さな栓抜きみたい
昨年末イオショップ&ギャラリーでストール展をしてくださった羊毛作家の竹崎万梨子さん。
「アクセサリーはあまりつけないんですが掛井さんのを見たら欲しくて、初心者向けにと、小さめのブローチを選びました。襟元に近いところにちょんとつけようと。でもそれだけでなく、ジャンパースカートの胸元の切り込みや、ニットカーディガンのボタン代わりに使ってみるとおさまりがいいんです」。巻いたストールの上からつけることもあるそう。いくつかあった小さめの作品の中でこれにしたのは手のかたちや、足が小さな栓抜きみたいでおもしろいと思ったから。
「完成されていないというか、ゆらゆらした感じがします。人?宇宙人?とわからないのが飽きないですね」。
ネット通販のお知らせ
さて、今回の展示の会期にあわせ、2月5日(木)から掛井さんのアクセサリー7点をネットでも販売させていただきます。数に限りがありますが、遠方でお運びいただけない場合などご利用いただけたらと思います。動物、スプーン、クロスなど7点はこちら。すべて裏面にブローチ用のピンとペンダント用の紐を通す穴がついています。購入方法などについては
別記ご確認いただけますよう、お願いいたします。

「旅人」ロバの背に人が乗っています。長い旅かな? 縦×横=6×7㎝、¥15,000

「叫ぶクロス」縦横とも長いけれど、軽快でおしゃれ。クロスに顔がついています。
縦×横=13.7×9㎝、¥21,000

「こぼれるスプーン」前回もたいへん人気のあった作品。少し長め、付け方で動きが出せます。
縦×横=12.5×3.7㎝、¥19,500

「ダンス」丸いレリーフのような作品。「KAKEI」「2000」と印されています。直径6㎝、¥16,500

「夢見て」ユーモラスなしぐさの、小さめの作品。襟元などにちょこんとつけやすい。縦×横=7×3㎝、¥15,000

「ヴァイオリン」音楽好きの方のプレゼントに喜んでいただけそう。縦×横=8.7×4㎝、¥16,500
※会期中店頭でご注文いただいたアクセサリーはすべて、受注制作いたします。お届けするまでに約1ヶ月半を予定しております。
ご了承ください。
取材:田中真理子