掛井さんからのメッセージ
大橋が長い間させていただきたいと願っていた、
彫刻家掛井五郎さんのアクセサリー展がイオショップ&ギャラリーで実現したのは一昨年のことでした。公共の広場に立つ彫刻や美術館に収蔵されている掛井さんの作品に比べると、アクセサリーはとても小さな存在。それでもかわらない魅力で見る人をひきつけ、たくさんの方にご購入いただきました。アクセサリーには会期終了後もお問い合わせがあり、まだまだ楽しい作品も多かったので、今回新たに見ていただければと展示を企画することになりました。
掛井五郎さんからは「アクセサリーは歩く彫刻です。身につけて持ち運びができる作品は楽しい。上手に身につけていただけたらと思います」と素敵なメッセージをいただきました。
言葉が追いつかない
今回展示するアクセサリーは全部で33点になります。そのうち新しくご覧いただくのが21点、第1話ではそれらを中心にご紹介したいと思います。
作品はすべて掛井さんがひとつひとつ蝋でかたちをつくり、専門家がそれをもとに型をつくって純銅を流して固め、純銀メッキをほどこして仕上げられています。25年ほど前にあるギャラリーから依頼を受けたのがきっかけとなりつくり始めましたが、手を動かすうちにどんどんおもしろくなり、次から次へといろいろなものが生まれたそう。彫刻も絵もアクセサリーも、作品はすべて「昨日今日そして明日とつながり、変化して行く」と掛井さん。
そんな掛井さんの作品を見ながら大橋もスタッフもなかなか言葉が追いつきません。「これは人かしら?」「宇宙人?」「生きもの?」「どうやったらこういうかたちがつくれるんだろう?」。でも、なにかからはみ出している感じに、造形に秘められたユーモアに、今回もぎゅっと心をつかまれました。