ふつうには売っていないバッグ
今せっせと作っているのは大きなバッグ。以前にデザイナーのダニエラ・グレジスさんにいただいたプレゼントがきっかけになっています。プレゼントはとっても大きなさやに入った、飾りにもなるような豆で、それをとおーっても大きな布バッグにがさがさっと入れて、ダニエラさんのところで働いている日本人のスタッフが帰国する時に持ってきてくれたの。「このまま渡してね」って。持ち帰るのもたいへんだったと思いますけど(笑)、えっさっさって、かついで持って来てくれました。その袋が、服や布などをどさどさっと入れてショップと事務所を往復する時にとても便利で重宝だったんです。持ち手が長いから斜めがけにするんですけど、そうするとたくさん詰めて運べる。私は小さいから、歩いているとパンパンの袋がアリとかハチのお尻みたいになるんですけれど、でもなんだか楽しいんです。
手さげは好きでたくさんもっているけれど、ちまちましたのは案外ダメ。ひとそれぞれのかわいいという感覚があって、私も好きなものを「かわいい」というけれど、かわいらしげなのは苦手。体は小さいけれど、大きなものが好き、というのもあります。
それで作るならあそこまで大きくなくていいけれど、ふつうには売っていない、できるだけ大きな袋を作ろうと思ったんです。それなら私も欲しい。あまり布と言ってもうちの場合は、一般の家庭ではあまらない大きさのものがあるので作れます。生地の幅がいろいろだから同じサイズにはならないけれど、なるべく大きく裁断して、肩にかけられるように長めの手をつけて。そういうの、自分でいざ作ろうと思うとなかなか作れないものなんじゃないかと思います。手さげとして使ってもらってもいいし、エコバッグや洗濯物を入れるバッグとして使ってもらっても。長く使ってもらえると思います。