『平凡パンチ』のバックナンバーが揃う
じつは蔦屋書店には大橋のファンがもうひとりいる、と勝屋さんがおしえてくれました。
「代官山に大人のための文化の牙城をつくりたい」と発案し、実現させた増田宗昭さん、社長さんご本人です。増田さんは、まさに『平凡パンチ』世代。ファッション、クルマ、音楽、映画などの情報とともに、ヌード写真も見ていたに違いありません。店内のラウンジ「Anjin(アンジン)」にはいろいろな時代を象徴する雑誌のバックナンバーが閲覧できるようにならんでいるのですが、なかでも『平凡パンチ』は増田さんの希望で創刊号からすべての号が揃えられているそうです。
代官山 蔦屋書店は本だけでなく、音楽や映画、旅のフロアも充実したとてもスタイリッシュな空間です。でも勝屋さんのお話を伺い、そこにかかわる方々ひとりひとりの経験や情熱、興味から生まれる発想を大事に、本をセレクトしたり企画を立てたりしていることこそが人気を支えていると知りました。ここだからこそできる大橋のフェア、楽しくなりそうです。
ギャラリー(2号館1階)
フェアは11月6日からスタート。会場の写真は第2話(11月12日更新)でご覧いただくとして、今回はおすすめのコーナーをご紹介いたします。
●ギャラリーAでは“村上春樹のエッセイから生まれた銅版画たち”と題し、『村上ラヂオ』の挿絵銅版画を3期に分けてご覧いただけます。11月6日~15日は『村上ラヂオ』、11月16日~25日は『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』、11月26日~12月5日は『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』。銅版画や銅版画をプリントしたコム デ ギャルソンとのコラボレートTシャツ・セーター、オリジナルポストカードなども販売いたします。
●ギャラリーBでは“大橋歩のzine『アルネ』のつくり方”と題し、『アルネ』全30巻と『大人のおしゃれ』全8巻のほか、本が完成するまでの過程でつくる手づくりダミー本や取材で使用しているカメラもご紹介します。