特集 A.でおしゃれ
第3話 A.おしゃれスナップ
 
  • 阿部義弘さん(61歳)です。A.の春夏もののジャケット、シャツ、そしてベージュのチノパンツを着ていただきました。身長は174㎝、すべてMサイズです。ご夫婦でやっている境港市の「一月と六月」は本とミシンの看板が目印。
  • A.の秋冬物のジャケットは黒を選んだ阿部さん。「持っている服とあわせやすいと思いました。黒でも素材が柔らかく、洗いもかかっているのでカジュアルです」。B-shopのストライプのシャツ、インコテックスの細身のパンツ、そしてカンペールの靴をあわせて。
  • 「もともとはインコテックスのような細身のパンツが多く、A.のようなシルエットのパンツは珍しいんです。でもゆったりしてはきやすいし、すっきり見える。ロールアップやうしろの大きなポケットも楽しんでます」。白いシャツはモリカゲシャツ。
  • これからの季節は半袖のポロシャツや、オニヅカタイガーのスニーカーをあわせて軽やかに。メガネはトムブラウン。太いフレームが気に入って5年ぐらいかけているそうです。
シルエットが好き
 A.特集、今回は展示会場や東京・駒沢のショップ&ギャラリーで撮影させていただいた写真を中心にご紹介します。
 最初にご登場いただくのは阿部義弘さん。鳥取・境港市で本、手芸雑貨、ギャラリー、カフェの「一月と六月」をなさっていて、「村上ラヂオ 挿絵版画展」そして「a.A.の服の展示会」も開催してくださいました。最初の写真は今年3月の展示会の時にモデルになってもらって大橋がスナップしたもの、あとの3枚は阿部さんに写真を送っていただいたものです。
 阿部さんは秋冬ものの黒のジャケットと、春夏もののベージュのチノパンツを買ってくださいました。黒のジャケットは、さすがに最近はあつくなったけれどGWごろまでは手持ちのシャツやパンツとあわせてオールラウンドに着ていたそう。
 「肩にパットがなくて、生地も伸縮性があってやわらかい。着やすくて腕を上げ下げしたりするのがラクなんです。それでいてカーディガンやニットを着ている時とは気分が違います」と阿部さん。
 一方ベージュのチノパンツは今大活躍中。
 「自分としてはお尻のしまりがツボです(笑)裾をロールアップしてくるぶしの上まであげたシルエットも好き」。
 以前は「●●でなくちゃ」とブランドで服を選びがちでしたが、最近はセレクトショップの隆盛もあって好みの服を組み合わせて着るのが楽しいそう。そのなかからA.のチノパンツとのコーディネートをいくつかご紹介下さいました。
  • チノパンツは大好きでいくつか持っているし、その時々でいろいろなはき方をするという仲田さん(50歳)。「A.のチノパンツはゆとりがあって遊びもあるのでこんなふうに少しさげてはいてもいいですね」。BDシャツは好評なシルエットはそのままに、春夏向きの薄手の生地で作ったもの。
  • A.のヒッコリーのパンツに春夏ものの裏毛ジャケットを合わせて着てもらいました。「このジャケットなら電車のつり革にもつかまれますね。脱いでもバッグに丸めて入れられる。移動に便利です」。仲田さんは身長173㎝。サイズはすべてM。
見た目以上のはきやすさ
 2番目はアーティストの仲田智さんです。仲田さんには2012年秋冬のA.のカタログでモデルをお願いしました。その時着たヒッコリーのパンツがとてもはき心地がよかったので購入。今年はチノパンツを選びました。
 「歳をとったせいか、動きづらいのがだんだんいやになっていて、ズボン選びがむつかしいんです。股上が浅いとしゃがんだり膝を曲げた時につっぱるし、ウエストをあわせるとももがきついとか。それで2サイズ上のジーパンを買うと、ラクだけどウエストがゆるゆる、ということも」。そんな諸問題をA.のパンツはクリアしていると仲田さん。
 「下が細くなっているからか、そんなにゆったりとは見えないんです。でも試着したら見た目以上のはきやすさで、ももやお尻のあたりの余裕がいい。うまくつくってあるんでしょうかね。他にない感じがしました」。
 写真は駒沢のショップ&ギャラリーにいらした時に撮影したもの。その時着ていた白いTシャツとヒッコリーのパンツそして赤いスニーカーは仲田さんの私物。「これも着てみて」とお願いしてジャケットやボタンダウンのシャツを重ね着してもらいました。
 「僕は一年中丸首Tシャツで、襟のついたシャツやジャケットはほとんど着ることがありません。でも、このシャツもパンツと同じように着心地がいい。裾を外に出して着ても大丈夫なデザインですね、丈が短めで、カーブも自然な感じ」。襟付きシャツと同様、ジャケットもほとんど着ることがない、という仲田さんですが、こちらもよくお似合いです。
  • 河村美紀さんは29歳。「アルネ」を見てくださっていてそこからa.を知ったそう。身長は163㎝でA.の白いチノパンツはSサイズ。男の子っぽく「腰ばき」にしています。足元もずるずるにならないようロールアップ、トップスには清潔感があって、ちょっとおもしろいコム デ ギャルソンのボーダーをあわせて。
腰ばきにぴったり
 河村美紀さんは、熊本市にあるカフェのマネージャーをなさっています。3月に「ギャラリーmoe」でa.A.の展示会をしたときにチノパンツの白を買ってくださいました。展示会でお見かけしたときにずるっと下げてはく「腰ばき」がとても似合っていたのが印象的で、今回お願いして写真を送っていただきました。
 「男の子のジーパンの履き方が好きなんです。腰回りが張ってなくて、ゆるっと落ちた感じの。いつもそれをめざしてパンツをはいていますね」。
 ワーク系のメンズものを見たりはいたりすることが多いそうですが
 「頭のなかに理想のパンツがあって、それにぴったりくるものを探すんです。A.のは私が好きな軍もののワークパンツに形が近くてサイズ感もぴったり。はき心地もよかった。実は最近まわりで白をはく人が多くて、白ははかないぞ、と決めてたんです(笑)。なのにA.の白のチノパンはこれだったら買おう、と思いました。直感なんですけど、いろいろあわせるものを想像できたから」。
 ご紹介した写真はボーダーのカットソーと合わせた普段のラフな着こなしですが、白いシャツやアクセサリー、革靴を合わせておでかけ風に着ることも。
 「腰は落とすけれど、裾はロールアップしてはくようにしています。全体がずるずるにならないように。それとパンツがオーバーサイズの時は上に着るものを小さめにしたり、男っぽくならないように気をつけます。その方が自分には似合うように思うので」。
  • 熊本の「ギャラリーmoe」にいらしたお客さま。A.のジャケットと裾リブパンツをコーディネート。シャツや靴の色合わせもやさしく落ち着いた感じです。
  • 東京・駒沢にあるイオショップ&ギャラリーにいらしたお客さま。裾リブパンツの短めの裾からのぞいた赤いソックスと、ストールが効いています。
コーディネートで個性的に
 最後にご登場いただくのは、展示会やイオショップ&ギャラリーにいらした時に素敵だったので声をかけて撮影させていただいた方たちです。
 おふたりとも、ヘリンボーンの裾リブパンツをはいていらっしゃる。でもそれぞれお似合いのトップスを選んで、足元もコーディネート。パンツがなじんでいます。失礼かもしれませんがどこかかわいらしい。

 今回特集を組むことで、あらためてご愛用いただいている様子を知り、感想をお寄せいただいたことは、大橋はじめスタッフにとってなによりの励みになりました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。最後のおふたりは掲載の了解はいただいておりますが、お名前を伺っておりません。ここでお礼を申し上げます。
 2013年の秋冬の服もただいま少しずつかたちになってきています。どうぞご期待下さい。また、今後もa.やA.の着こなしスナップをご紹介したいと考えております。みなさまの着こなし写真を募集していますので、ぜひこちらまでお写真をお送りください。お待ちしています。
取材:田中 真理子
 
 
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