特集 「コミュニケ」の靴
第3話 「いい靴ですね」
 
  • 横田なぎささん。ボトムはリーバイスやマーガレットハウエルの幅広の男っぽいパンツなどを選び、裾をあげて靴下を少しみせてはくことが多いそう。「この靴をはくとすっと背中が伸びる感じがします」。靴のサイズは24㎝。お嬢さんが撮影してくださいました。
カジュアルな服がきちんとした印象に
 特集「コミュニケ」の靴、今回はこれまでにお買い求めいただいた方にうかがった、はいてみての感想をご紹介します。
 「はじめてはいた日からどこにも当たらず、どこも痛くないのに驚きました。ほんとうにぴったり足にすいつく感じなので、日本人の足にあわせて、日本の職人さんが手でつくっているというのは、こういうことなのだと思いました」と話すのは横田なぎささん。イオショップ&ギャラリーには最初、a.のオリジナルの紐靴が欲しくて来店されたそう。でも実際試着してみたら、自分には「コミュニケ」の靴のほうがバランスよく見えたと言います。「主婦には高いけれどこれからずっとはけるなら、と思って買ったものの最初はもったいなくて(笑)飾ってありました。でもはいて様子をみていると型くずれの心配もなさそうです」。
 ここまでメンズライクな靴ははじめて。
 「はくと足元がしっかりした感じになるのが新鮮です。カジュアルな服でもきちんとした印象にしてくれるので重宝しています」。
「靴、形はちゃんと保ちつつ、ずいぶんなじんできましたし、つやも出てきて嬉しい」と竹村さん。今年の夏は白いキュロットやカーキのワークパンツとコーディネート。足元だけの登場ですが、ショート丈のソックスも軽快で素敵です。靴のサイズは24.5㎝。ご主人が撮影してくださいました。
  • 靴屋さんが「ずっとはける靴」とおっしゃった理由は、「コミュニケ」の靴のつくりにあります。全体に丈夫な革を使い、しっかりつくられているだけでなく、靴でいちばん痛む靴底とアッパー部分を直接縫い付けない複式縫いをしているため、すり減った場合、靴底全体を新しくつけ替える修理をすることができるのです。
大事にはき続けていきたい
 高知で「竹村活版室」をなさっている竹村愛さんはずっとメンズライクな紐靴を探していたそうです。頭の中にイメージはあるけれど、実際探すとなかなか出会えない。「それがa.の展示会に行ったときにあったんです。やっと出会えたと思いましたが、自分がこの靴にあっているのか、はきこなせるのか最初は少し心配もありました。でも少しずつ靴も自分も育てていければいいかなと思って注文しました」。
 ところが靴が届いて実際にはいてみると出番の多いこと!
 「はきごこちがよくて、どの服にもなじんでいる気がします。季節を問わずはけるし、ラフな服装でも足元がぴりっとしまるんです」と竹村さん。意外だったのははいていると「いい靴ですね!」と声をかけてもらえること。
 「何度も(笑)。すべらないようにゴムをはってもらおうと靴屋さんにもって行ったときも、『すっごくいい靴だね、ずっとはけますね』と。『ほんとうは革は呼吸しているからそのままがいいんだよ、もったいないなあ』って」。
 結局少しゴムをはってもらったけれど、大事にはき続けたい、と改めて思ったそうです。
  • a.のコーディネートなどに出ていただいている杉林さんにモデルをおねがいして再現してみました。こちらは休日バージョンです。
  • 「確かに、しっかり足をホールド。はいていて安心感がありますね」と杉林さんも納得。黒い靴下ですっきりまとめても。
  • 仕事バージョンも再現。スーツやジャケットにももちろん似合います。
  • 浅草の靴職人たちの技が仕上げられたストラップシューズはディテールがきれいです。
足を包みこむようなホールド感
 Tさんには電話でお話をうかがい、こちらで再現撮影をさせていただきました。購入したのはストラップの方で、「大人のおしゃれ」で見ていいな、と思いイオショップで試着、購入を決めたそうです。
 「ストラップシューズが好きでいくつかはいていますが、ウイングチップの飾りがついたこんなストラップシューズは他にないと思いました。ごついんだけれど、華やかさもあるでしょう。ちょうどボーナスの後だったので自分にごほうび、ということでえいっ(笑)と注文」。
 仕事で外の人と会議などがあるときはスーツにあわせて、休日はワンピースにあわせて。外見にひかれて買った靴ですが、びっくりしたのははきごこちのよさだったそう。
 「足が包みこむようなホールド感があるんです。足が中で泳がない。土踏まずのところも私にはぴったりきます」。
 購入して半年。仕事で1日はき続けのときは2、3日休めて通気、時々靴用の保湿クリームを塗り、ブラシで磨いてメンテナンスしているとのこと。それがまた楽しいそうです。

※「コミュニケ」の靴はイオショップ&ギャラリーでの限定販売となります。また、同じ“足なり”の木型を使ったa.オリジナルの紐靴もございます。柔らかい革ではきやすく、23㎝、24㎝、25㎝と1㎝刻みですが紐で調整して足にあわせてはいていただけ、こちらは7月17日(水曜日)よりネット販売をスタートします。あわせてご覧下さい。
取材:田中 真理子
 
 
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