「おかずケーキ　カヴァン」を最初に発見したのはマーブルを散歩させていたでした。
「お店の雰囲気もとてもおしゃれで、店員さんもかわいい。買って食べたら、小さいけれどひとつひとつがきちんとした料理になっている。おみやげにしたり、みんなでわけて食べるのもいいんじゃないかなあ」と。ちょっと偉そう？そして実体がよくつかめないコメントです。でも実際取材に伺って、そのわけがわかりました。
　「カヴァン」の「おかずケーキ」は今まで見たことのないものだったのです。５㎝角の型に、パウンドケーキのようなふわっとした食感の、でも甘くない生地と、エビチリとかハンバーグ、五目ひじきなどの和洋のおかずを閉じ込めてオーブンで焼いてあります。ケークサレのようですが、でも具材はみんなの知っているおかず。焼くのはもちろん、おかずもすべてお店のキッチンで手づくりされているそう。
　お店を運営しているのはテレビや雑誌で活躍するフードコーディネーターのあまこようこさんと、あまこさんのキッチンスタジオのスタッフたち。
　店頭にはいつも8種類の「おかずケーキ」が並んでいますが、今回はそのなかから「筑前煮」と「エビチリ」、そして「オニオングラタンスープ」をいただきました。
　さくっと割るとなかにやさしい味の筑前煮や、ぷりっとしたエビチリが入っています。オニオングラタンスープの香りと味がみっちり詰まっています。誰かに教えたくなるし、誰かといっしょに食べたくなる、コミュニケーションが広がるおいしさです。

※「おかずケーキ　カヴァン」は2018年5月に移転されました。

　「ネパリコ」はバックパッカーで世界を旅した松田あゆみさんが、ヒマラヤの麓で知り合ったネパール人のご主人と営むネパールの家庭料理のお店です。
「スパイスを使う料理が多いけれど、気候が穏やかなのでマイルドな味が特徴です」と松田さん。
　「あまり辛くない、やさしい味のカレー」、「あぶらっこくなくてヘルシー。ごま風味の野菜の漬け物もイケる！」と、イオグラフィックスタッフいち押しのランチメニューは「ダルバート」。あまり耳慣れない名前ですが
「ダルは豆のスープ、バートがごはん。日本のお味噌汁とごはんに匹敵します。ここではカレーをセットにしていますが、ネパールではそれだけで食事を済ませる事もあるし、ダルハートだけの店もある。ソウルフードですね」。
「ダルバート」を頼むとネパール製という真鍮のプレートに載って出てきました。ダルをスプーンですくって味見すると、地味だけれど体にしみわたる豆の味。たしかにこれは毎日でもいける！
「ダルスープとごはん、カレー、そして漬け物や辛みペーストを好みで混ぜながら食べてくださいね。ダルスープはおかわり自由です」。
　学生時代松田さんと同じようにバックパッカーだったイオグラフィックのはインドから国境を越えてネパールに入ると空気が違い体の緊張がとけたと言い、松田さんのお話にうなずいていました。そのが「ネパールで食べたそのままの味なんです！」とファンなのが「チョウメン」。こちらもおすすめです。

　「「コンフル」がデリをはじめたよ！」という情報をキャッチしたのは近所に住むです。
　お店自体は6年ほど前にオープンし、何度か利用させていただいていましたが、お料理をテイクアウトできると仕事で時間がみえないときはお昼にも晩ごはんにも便利。くいしんぼうのやには朗報でした。
「「コンフル」の料理は気取らないけれど本格的というか、ひとつひとつ手がかかっていて、家ではつくれない味なんです」と。「先日買った若鶏もも肉のグリルはタップナードのソースで、つけあわせが揚げナスのマリネ。ちょっと贅沢な気分になります」。
　メニューはその日によって変わりますが、毎日野菜と肉のデリをひとつずつは用意しているそう。と、ここまではスタッフに嬉しい情報ですが、イオショップ＆ギャラリーにいらしていただいたお客様でお時間のある方にはランチがおすすめです。
「コンフル」は住宅街にあるお店で、静けさとカジュアル感がほどよく、気持ちがいいのです。オーナーの倉田さんのセンスや気持ちが表れているようです。
　ランチメニューはパスタやサンドイッチもあわせて計５種類。取材に伺った日の本日のランチはじゃがいものポタージュから始まって、豆のマッシュサラダ、メインの豚ロースステーキには旬のトウモロコシを生のまま使ったタルタルソースが添えられていました！　安くはないけれど、いい一日になりそうな気がします。


　さて、前回ショップ＆ギャラリー周辺のおいしいもの屋さんを紹介させていただいたのは、昨年の春。東急田園都市線の南側、駒沢公園寄りのお店が中心でしたが、今回ご紹介した３軒のお店は北側に位置しています。おいしいもの探検は徐々に拡大中、次回もお楽しみに！