竹崎さんのブログを見ていたら「岡山のゴマちゃん」という一文がありました。ゴマちゃん?? と前の記事をたどると、岡山の三好さんの牧場でゴマちゃんと名付けられたフライスランド系交雑種の羊がいて、その羊毛のことでした。ゴマちゃんはコンテストで特別賞をとった羊だそうです。刈られた原毛も一匹の羊のように「ゴマちゃん」と愛おしそうに呼ぶのが竹崎さんらしいと思いました。
「スピナッツの本出さんから龍のように見えるすごくいい羊毛だから、と勧められたものの初めての国産羊毛だし、届くまではどうなんだろう……とちょっと心配でした。でも包みを開けたら光輝いていて、勢いがあって。私も龍みたいに見えたんです(笑)。もう抱きしめたくなるような毛質でね」とうれしそうにその時のことを話してくださいました。竹崎さんの元にやってきたゴマちゃんの原毛がストールになるまでをご覧ください。
「ゴットランドも本出さんにいいのが入ったからと教えてもらい、今回初めてしました。張りがあり、ライトグレーのグラデーションがきれいな光沢のある羊毛でした。羊特有の茶味は感じず、シルバーのように光を放つ、カジュアルだけどゴージャスな感じです」と竹崎さん。素晴らしいゴットランドに出会い、初めて制作された過程をご紹介します。
ストールについてお話を伺うと、目の前にあるのはストールなのに、竹崎さんがそれぞれの個性や魅力を話される様子は、まるでそこに羊がいて羊のお話をきいているように感じます。原毛の良さを生かして制作されたナチュラルカラーのラインナップの一部をご紹介しますので、ぜひ竹崎さんを真似て一匹の羊をご想像しながらご覧ください。