いつもは1本のネックレスを凹凸をもたせながら編みつないで完成させていくのですが、今回は最初にさまざまなかたちのパーツをたくさんつくって用意。それを組みあわせてつなぐ手法を取り入れたそう。そのことで色にもかたちにもこれまでより広がりができたそうです。レース糸、麻糸、シルクの糸。いろいろな糸を使っています。
黄色、ピンク、白黒のぶち。3つのパーツをつなげたネックレス。赤にも白にも、そしてグレーや黒にも。留め具の緑もちょっと嬉しい。
グリーン、ブルー系のきれいな色を配色。尖ったパーツが接してできる鋭角が印象的です。
服の色でイメージが変わるネックレスです。グレーに合わせるとブローチのようにピンクが浮かび上がります。
赤、黄、青の積み木をつなげたようなネックレスはくっきり元気。パーツをつなげた白黒部分もボーダーあり、ブチありで楽しい!
カラフルでのびのび
イオショップ&ギャラリーで、山田さきこさんのアクセサリー展をさせていただくのは、
2014 年以来2年ぶり、2回目となります。糸とかぎ針と細(こま)編み。素材も手段も、どちらもごくごく身近なものから、どこにもないもの、こんなにおもしろいものが生まれるなんて! はじめてそのネックレスやブローチを見たときの衝撃は今でも忘れられません。でも、今年の山田さんの新作もかなりのインパクトです。
「今回はものすごい派手なんしたいなあ、と思って(笑)。数は多くありませんが、その気持ちを貫いてつくったので、私自身がけっこう楽しみました」。そうご本人がおっしゃるように、色合わせは自由度を増し、かたちやサイズは大ぶり。なんだか楽しさがのびのびと、伝わってきます。
今のおしゃれにあう
山田さんのアクセサリーがすごいな、と思うのは、オリジナリティやインパクトがあるからだけではありません。それらが一人歩きをしないよう、いい感じになるよう、長さや色選びなどをよくよく考えてつくっているのではないかと思うのです。今のおしゃれにあうよう、つけた人の胸元がきれいに見えるようにと想像力を働かせて。
実際につけてみると、立体的なネックレスが、体のラインになじんだり、難しそうに思えた配色のものが赤にもグレーにも黒にも白にもあったりと、嬉しい発見も。ちゃんとやさしさも備えた大人のアクセサリーなのです。
第1話でご紹介したカラフルなネックレスはすべて1点もので、10点ほどございます。価格は¥40,000+税〜を予定しています。
また、ファンの多いピンブローチや、モノトーンのネックレスもおつくりしています。こちらは第2話でご覧いただきたいと思います。ご期待下さい。