特集 a. A. 新しい秋冬の服ができました!
第1話 長く着ていただきたいコート
恒例スタッフ試着会・コートの巻
 「「ベルト付きコート」はあまりマニッシュぽくないA型のシルエット。肩章がついたりとかそういうハード感がない、ごく平凡なかたちです。でも着物スタイルというか、紐を結ぶことでその人の体型や好みにあわせて、幅広い年齢の方に着ていただけると思います。もそもそしないしっかりしたサキソニーの生地に出会え、一重仕立てにしたのも軽やかでよかった。真冬はむずかしいかもしれませんが、春先まで着られると思います」(大橋)。20代から50代の、年齢も体つきもさまざまなイオグラフィックのスタッフが試着してみましたのでご覧下さい。原稿担当の私もそっと試着。「コートは高額だし毎年は買えない…」と思っていたのに心が動きます。
テーラードコート、定番コート
 「キャメルの「テーラードコート」もとてもオーソドックス。襟の形や仕立て、はぎの入れ方など本格的なメンズライクなつくりで、生地の風合いを生かしたきれいな縫製をしてもらえました。よかったです」(大橋)。
切りっぱなしシリーズ登場
 第1話の最後にご紹介したいのは「切りっぱなしコート」です。見ていただくとおわかりのように、襟ぐりや袖口など、生地の端が切りっぱなし、ミシンステッチでおさえてあるだけなのです。襟もボタンもないし、かたちもとてもフラット。すとんとしているので、生地をまとっているような気持ちになります。
 大橋は「仕立て込まない服をつくってみたかった」と言います。「人それぞれに好きなように着こなしていただける服。でもそれだけに生地が大事と思ってずっと探していました。魅力があってほつれなくて、と。今回ようやっと出会えたので実現しました。今回は生地に助けられている服が多いんです」。ステッチが軽快さをプラス。コートだけでなく、ジャケット、そしてワンピースもつくることになりました。
 
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