茶色のジャケットを中心に
2014-2015秋冬物ニュース、最終話は、メンズA.のラインナップについてご紹介します。
新作はジャケット、シャツ、パンツそれぞれ1型ずつの計3着。
「アイテム数は少ないけれど、これまでと趣を変えてつくってみました。ジャケットはイギリスのスポーツスタイルがベースになっています」と大橋。スポーツといってもフォーマルと相対する意味あいで、「カントリーサイドで休暇を楽しむ時に着る、カジュアルな1着というニュアンス」と聞くとなんとなくイメージが浮かびます。
「こういうジャケットは着たことが無い、という方が多いかもしれません。でも色あいや生地、フラップ(ふた)つきのポケットなど、クラシックな雰囲気は残しつつ、今のシルエットに仕上げてもらっているので、感じよく着ていただけると思います。このジャケットにあうパンツをひとつつくろうと企画し、最終的に茶色のコーデュロイのパンツにしましたが、ジーパンをあわせてもかわいいと思います」。
さっそくヘアスタイルは似ているけれど、からだつきの違う2人に着てもらいました。どうでしょうか。
スタッフの石井は身長165㎝にあわせて、すべてサイズSを着ています。サーフィンで鍛えた胸板が厚いので、ジャケットのボタンをしめるとぱん、とした感じになりますが「今っぽいというか、サイズを上げないでこういう風に着たい」と本人談。
サイドベンツはA.のジャケットでは初めて。毛布のような生地ですが、着ると軽く、少しですが伸縮性があります。
三つボタン。ポケットは3つ。すべて張り付けタイプで、フラップ(ふた)がついています。これは雨や埃よけの名残りのディテール。
ベーシックなコーデュロイパンツは女性にも
コーデュロイのパンツは股上やもものあたりがゆったりしていて、裾にかけて細くなっているA. ならではのシルエット。男性だけでなく、女性にもはいていただけます。20代の近藤は腰パン派。ぐい、っとパンツを下げてはいていますが、それでも紺色のタートルと茶色のコーデュロイという組み合わせはやはりシック。懐かしい“BCBG”という言葉を思い出しました(20代の彼女にはわからないようでしたが)。
さて、8月中旬からスタートした展示会は、
神戸(草灯舎)、
奈良(くるみの木)と進み、現在は
高松(まちのシューレ963)で開催中。来週からは
蒲郡(ライフギャラリーSUS)と続きます。お近くの方はぜひ足をお運びください。実際に試着して感じを見ていただいたり、感想をお聞かせいただければ幸いです。
身長166㎝の近藤はSサイズを腰ばきしています。お腹周りがすっきりして見えます。トップスは小さめにまとめて。
「カシミヤタートル2(紺)」と。
取材:田中真理子