エプロンのようなデザインの「後ろあきジャンパースカート」はそのネーミングのままに、後ろのウェストから下が開いていて、そこからボトムが見えかくれします。大橋はこのジャンパースカートとタータンチェックのボトムをいっしょにイメージしたと言います。さっそくモデルの多田さんに着てもらいました。なるほど、裾からボトムがのぞくのとは違い、これは新鮮です。大股で歩く時はタータンチェックがたくさん見えますが、立っている時は見えるか見えないかわからないぐらい。人の動きにつれて変わるのがおもしろい。このデザインだからこそです。
「ギャザーのいっぱい入ったスカートだったらウェストから下のフォルムがむくっとする。それもいいと思います。いろいろあわせて楽しんでいただけると嬉しいです」

　もう1着の「後ろクロスジャンパースカート」は台形のすとんとしたスカートを太いサスペンダーで吊るしているようなデザインです。一見2本の太いひもが後ろで交差しているように見えるのですが、実はこれ、1枚の布をクロス型に裁断したもの。太いクロスが体の動きと連動してぎこちなく歪むとかわいらしい感じがします。ウェストが絞られていないので、スカートが体から離れているのも楽しい感じ。体型カバーもしてくれます。太いストラップはボタンの位置を変えて自分に合う位置を選ぶことができるようになっています。

　ちょっとへんで楽しいジャンパースカートに対して、3着あるワンピースはどれもシンプルなデザイン。着心地やシルエットそしてディテールを大切にして作りました。
　中でも注目はa.初のニットワンピースです。ニットというとそれだけで「体型が出そうで心配」と敬遠しがちの方も多いのではないかと思います。この特集担当もそうでした。でも実際着てみるとすっきり見えるのにびっくり。その理由はバストトップから裾にかけてのバルーン型と、肩から腕にかけてのタイトなシルエットにありました。体型を気にしてどこもオーバーサイズにするよりも、1カ所ぴっと体に合わせた方がすっきりおしゃれに見えるようです。
　先週からスタートした展示会。今週8/29（土）までは神戸の草灯舎でさせていただき、来週9/5（土）からは会場を奈良のくるみの木に移します。ご都合があいましたら、ちょっと変わったジャンパースカートや、ホールガーメントの着心地をぜひ試しにおいでください。