お客さまの「いいみたい」がきっかけに
大橋が“大人の女性の服”a.を立ち上げて、今回で6度目の秋冬シーズンを迎えます。大橋が少しは服づくりに慣れたかというとそんなことはなく、端から見ていると「たいへん」と「たーいへん」を行ったり来たりしながら進んでいる様子。そんな大橋の励みになっているのが各地のショップやギャラリーでさせていただいている
展示会です。
今回から岐阜県多治見市の「mekuri」が加わり、あわせて9カ所での開催となりますが、そこで実際にお客さまに試着していただきお話をうかがう中で、次につなげたいことが見えてくるのです。
新しい秋冬物にきれいな赤や青のトップス、アーミーグリーンやタータンチェックのボトムが登場したのも前回の展示会からの流れがあると大橋は言います。
「今年の春夏物に
赤と青のシリーズがありました。展示会会場では最初「これは私には無理、着たことがない」とおっしゃるお客様が多かったんです。でもおすすめして実際試着していただくと「いいみたい」と変わられるんです。よくお似合いで私も嬉しくて、『ああ、こういうふうに楽しんでもらえる服をつくりたいなあ』と思いました」。
赤と青のカットソーカーディガン
今シーズンのa.で最初にご紹介したいのは鮮やかな赤と青のカットソーカーディガンです。
「発色がきれいで顔うつりのいいもの、新しい色にチャレンジしやすいデザインでリーズナブルな価格のものを、と考えてつくりました。a.の黒や紺のアイテムともあわせやすく、引き立てあう色だと思います」。
確かに色あいだけでなく、詰まり気味のVゾーンやすとんとしたシルエット、そして長過ぎず短すぎない丈などa.らしい。大人のためのデザインです。肌触りがよく、ほどよい厚さの生地なので長い期間着ていただけそう。今年の春夏できれいな赤や青に開眼した方はもちろん、初めての方にもぜひおすすめしたい1着です。