「ふつうで着やすい」をフォーマルでも
2016年春夏のa.。第2話は新しくスタートしたフォーマルウエアについてご紹介いたします。
a.の服づくりをはじめた時がそうだったように、今回フォーマルウエアをつくるきっかけになったのは「ふつうで着やすい服がなかなかない」と大橋が感じていたことでした。
フォーマルウエアといえどもa.と同じようにシンプルで着ごこちがよく、体型をカバーしてくれる安心感があること、大人の女性のための服であることは大前提ですが、フォーマルならではのデリケートなルールが課題となりました。ルールに大橋が通じているかというとあまり得意ではありません。だから今回はスタッフらに経験談などをリサーチ。デザインや生地選びに反映させていきました。
幅広い年齢の方に着ていただけるよう
また、大橋が大事と思ったのが幅広い年齢の方に選んでいただけること、そして喪服としてだけでなく入学式などの式服やパーティーにも着ていただける服にしたいということでした。年齢を問わない服は長く着ていただける服でもあります。アレンジや着こなしで応用がきけば出番も多くなります。フォーマルウエアを用意することが若い方にとって負担にならないように。買ってよかったと思っていただける服にしたいと思ったのです。
完成したのはきれいなシルエットのシンプルなワンピースが2着。そしてワンピースに重ねる品のよい2着のジャケットです。長めのパフスリーブやアシンメトリーなフリル、ていねいにつくったくるみボタンなどのディテールに、大橋の服ならではの大人のかわいらしさが感じられます。身長や年齢の違う知人やスタッフが着てみましたのでご覧いただき、ご参考になさってください。