特集 「大橋歩の想像力 Imagination from/into/beyond Words」
第3話 展覧会初日ルポ
  • 三重県立美術館はJR・近鉄津駅から徒歩10分ほどのところにあります。TEL059-227-2220
  • 一面ガラス張りの光がきれいなロビー。木の椅子はインテリアデザイナー剣持勇氏の“柏戸イス”。
  • 第1室「絵本、こどもむけに」は『ねこのき』のイラストからはじまります。
  • 好きな絵本、挿絵をみつけ、そのコーナーでゆっくりじっくり過ごすのもよさそうです。
  • 額装された原画イラストとともに、印刷物となった絵本や書籍も展示しています。色や文字をあわせた時の雰囲気の違いなど、原画と見比べてみてください。
  • 『ねこのき』(クレヨンハウス)の挿絵の1枚。一般に額装は余白の部分を覆うように台紙を置きますが、今回はあえて、筆先までみえるようにしています。大橋のイラストは本のデザイナーがレイアウトすることを想定して描かれています。
  • 『おしょうがつさん』(谷川俊太郎作 福音館書店)のイラストです。この額は、イラストの上にトレーシングペーパー紙を載せ、デザイナーが文字指定などをし、印刷所に入稿した状態のままで額装しています。
  • 第2室「『村上ラヂオ』の世界」です。白い壁を渦巻き状に設置、その上に横一列に第1話から順番に挿絵銅版画を並べていました。ちょっと目がぐるぐる。
  • 銅版を削る前の下描きや道具です。上は村上春樹さんから送られて来た原稿をプリントアウトして、その余白にイラストを描きこんだもの。
  • 第3室です。部屋の中央にテーブルと椅子を置き、テーブルの上には自由に閲覧していただけるよう大橋の著書を置いてあります。1室からスタートしてちょっと疲れた方もここで本をめくりながら休憩してください。
  • 『生活の絵本』(生活の絵本社)のイラストの仕事も3年ほど続けさせていただきました。この原画も、余白を出しています。左側には試し描きの筆の跡も。
  • ガラスケースの手前は大橋23歳のデビュー作。『MEN’S CLUB』(婦人画報社)のファッションページです。1964年。原画もご覧いただけます。
  • ページの隅っこに「KU」のサインが。本名の大橋くみ子で仕事をしていたからです。このイラストが『平凡パンチ』の表紙画につながりました。
  • ファッションイラストを描き続けたかった大橋が自分ではとても気に入っているファッション画。『おしゃれにうつつ』(幻冬社)より。
  • 『大好き だるまー』(大和書房)の文章につけた挿絵です。だるまーがまだ少年! イラストは小さいサイズのものが多いので、台紙に窓をたくさん切り開けてバランスを取りながら並べています。
  • 雑誌『本とコンピュータ』(大日本印刷株式会社ICC本部)の表紙は様々な手法のコラージュでつくっていました。これは絵の一部をクローズアップした写真。使用済みハガキに色を塗って使っています。
  • 同じく『本とコンピュータ』の挿絵や表紙です。銀紙をくしゃっとさせてから怪獣を切って並べて貼っています。
  • 『鳩よ!』(マガジンハウス)のエッセイや詩に描いた挿絵です。鉛筆と淡い水彩。幻想的なイラストです。
  • 美術館前にある「そば茶房・蕎麦彩」の「あおさおろしそば」です。緑と白がきれい。¥980 TEL059-222-2513
  • 三重県総合文化センター内の「RIZ CAFE(リズカフェ)」で食べることができる東洋軒の「ブラックカレー」ハーフサイズ¥630 TEL059-236-2882
  • 津市大門にある餅菓子の専門の「玉吉餅店」。江戸時代から続く老舗で、“たがね”をその場で焼いて食べさせてくれる”やじろ“が名物。TEL059-228-2594
  • “たがね”はもち米にうるち米を少し混ざぜてつくるため生地の中に粒々が残ります。伊勢独特のもので三重には“たがね“派とふつうの“餅”派がいるそう。玉吉さんにも両方あります。
  • “たがね”を棒状にのして切って櫛に刺し、焼いて甘辛のだれをつけると“やじろ”。普通の餅をつかった場合は“おだんご”と呼ぶそうです。え? 1本¥74
  • ご夫婦・親子揃ってとてもおしゃれな羽木さん一家は、食いしん坊一家でもありました。撮影する前に串だけに!3人とも”たがね“派でした。
  • 今回のルポ隊のおみやげを紹介します。美術館のミュージアムショップにあった「kalas(カラス)」は2009年スタートの小冊子で最新刊は21号。津市在住の男性が身の回りのことをテーマに一人で制作しています。
  • 三重県立図書館の利用カード。大橋のイラストを使用してくださっている。『日本一おしゃれな利用カード』と係の方。県外の人も作れるとのことでお願いしました。うれしい。
  • 和菓子屋「とらや本家」はなんといちご大福発祥の店だそう。パイナップル、桃、梨などもあり、千晶さんおすすめのパインを購入。あんは白てぼう。お餅はふわふわ! 1個¥225 TEL059-228-4802
  • 混ざり物のない本物の餅はすぐにかたくなるから“やじろ”は東京に持ち帰れない。ならばと玉吉本店で“たがね”ののし餅を購入。半分焼いて食べた後撮影。6枚入り ¥505
取材:田中真理子
 
ページトップ